Archive2021年12月 1/3
謎の死を遂げたスタンリー・メイヤー②
地元の警察でも、彼の死は非常に不思議だと漏らしている。一緒にいたベルギー人にメイヤーが死んだことを告げると、「そうですか。大変だったね」と無表情に答えるだけ。悲しみや怒りといった感情の伴わない反応だったという。 表に出る彼の評価も不自然なものが多い。 メイヤーの研究は、一九九五年にイギリスBBCテレビがドキュメンタリー番組として取り上げたことがある。この番組に出て彼の発想を紹介したのが、『2001年宇...
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謎の死を遂げたスタンリー・メイヤー①
利権を脅かす技術は潰されると述べたが、定説を覆す発明をした研究者の多くが危険にさらされている。先ほど、水で走る車を開発したスタンリー・メイヤーを紹介したが、彼は成功直後に命を落としている。 水を燃料にした自家用車でアメリカ大陸横断を果たしたメイヤーは、一九九八年三月二十日、二人のベルギー人投資家と祝杯を挙げた。物理学では絶対に無理とされていたことを実現したからだ。乾杯の後、クランベリージュースを口...
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太陽エネルギーが普及しない理由⑤
そのため、個人レベルなら実験程度までは辛うじてできるが、本格的な研究開発を進め実用化するのはまず不可能になっている。それどころか、フリーエネルギーのように従来の利権を脅かす研究開発については、徹底して潰しにかかるのだ。 革命的な発見や発明は妨害されるせいで、人類の進歩は大幅に遅らされる。しかし、さらに理不尽なのは一般市民に封印した技術が秘密プロジェクトとして開発されることだ。その意味で世界はもう、...
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太陽エネルギーが普及しない理由④
理由は、シリコンの精製工場をつくる名目だと、お金を貸してもらえないからだ。石油が値上がりしているから、それに合わせて値段をつり上げているのがわかる。これは国際金融資本による操作以外の何物でもない。 彼らの計画は普通、大きなスパンで立てられる。二十年先、五十年先の実用化をにらんだ大掛かりなプロジェクトがつくられ、たくさんの科学者を雇う。その中で働いている人たちの出世や社会評価はもちろん、ノーベル賞を...
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太陽エネルギーが普及しない理由③
代替エネルギーの実用化が進まないのも、その一例だ。わたしは雑誌『フォーブス』の記者をしていた十年ほど前、大手家電メーカーを何社も取材したことがある。当時彼らがよく言っていた。「あと二、三年で太陽エネルギーが石油エネルギーのコスト競争できる」 しかし、いまだにコストが高く、値段が折り合わない。それどころか、パネルの原材料になっているシリコンの値段が五倍に上がっている。シリコンは砂であり、地球で三番目...
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太陽エネルギーが普及しない理由②
フリーエネルギーの場合、タブーをつくっている大本は石油利権である。具体的には中近東の国々と石油産業、そしてそれらの売り上げ金が回っている軍事産業など。中央銀行も持っている連中だから、すべての科学研究費を握っている。 一般に、数ある産業分野の中でどれが伸びるかは、金融機関への資金供給をどうするかで決まる。同じように、細分化した欧米流の現在の科学においても、研究が進むか進まないかはお金の振り分け方によ...
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太陽エネルギーが普及しない理由①
そもそも、われわれがお金を払ってエネルギーを買う行為は、魚がお金を払って水を買うようなものではないか。目の前にいくらでもあるのだから。そのことに気づかせないように、科学の知識をゆがめ、タブーをつくっている連中がいるのだ。 既存の概念をひっくり返す新たな学説を発表できない状況は、本書の冒頭でたとえたように、ガリレオが地動説を唱えた時代と変わらない。旧来の学説を支える宗教の下で飯を食っている人がたくさ...
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水で走る車はすでに実現している④
ブラウンガスが示すように、現実はアインシュタインが言ったように、地球を含め宇宙はすべてがエネルギーの海であるはず。宇宙空間を海にたとえれば、氷のような塊があったり、薄くなっているところ、濃くなっているところに違いがあるだけである。真空が無でないということがわかれば、異次元に行くことさえ可能である。...
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水で走る車はすでに実現している③
一般の熱力学の法則では、これは不可能とされている。エネルギーはゼロから取れないのだ、と。しかし、現実に水を分解して燃料にできたのだ。ここでも、科学が“Law”(法律/法則)に従わなくてはならないという倒錯した考え方がある。科学においては、現実が最高の法律なのに。 自由にエネルギーを取り出すこうした発見は、すべての宇宙空間はエネルギーでできているという事実が根底にあるから成り立つものである。ところが、電気に...
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水で走る車はすでに実現している②
メイヤーは子どものころからいつも何かをつくっていた。高校生のとき、水に電気を入れて水素を取り出す実験をやらされた。入れる電気の量は出る熱の量より多いと、学校では必ず教えられる。出てきた水素に火をつけると爆発し、また水に戻るのを見て、彼は「違うんじゃないか」と思った。 ユール・ブラウンも同じように水を電気分解して水素と酸素を発生させ、ガソリン車のエンジンを少し改造して実際に走らせている。一リットルの...
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